犬の前立腺がん

犬の前立腺がん 発症から最期までをまとめてみました

更新日:

 

 

近所の仲良しわんこ君が 先日血尿で緊急1日入院をした時のこと
ママさんとこの病気について話し合いました

 

犬の病気一覧、病気かな?と思ったら調べるサイトなどそうしたものはあるのですが 前立腺がんについては特に記述が少なく

 

我が家にある犬猫から小動物までを網羅した医学百科ですら
びっしり4段に分けられ書かれた1ページのうちのわずか15行ほどの簡単にまとめられた一文しか載っていません

 

 

 

 

ブログにも前立腺がんの症状や経過を追ったものはほぼなく
これからどうしてあげられるのか 何ができるのかと いろいろと迷ったことを思い出します

 

どこかで同じ思いをしている方や 介護の準備をしたいと思っている方の役に立てればと 経過を記してみることにします

 

 

前立腺炎からがんになるまで

 

まずはこたろうのプロフィールからご覧下さい
(必要ないかとも思いましたが 犬種や体格、発症の年齢など何か参考になるものがあるかも知れないので書いておきます)

  • 2002年 12月30日生まれ 2015年 2月6日虹の橋へ
  • ミニチュアダックス クリアレッド
  • 体重 去勢前6.8キロ 去勢後(8歳で手術)7.4キロ
  • 食物アレルギーなし
  • お腹を壊しやすく 下痢や血便になる事がよくあった
  • 寒い日の朝や お腹が空きすぎた時などに吐くことが多かった
  • 好物はささみ、砂肝ジャーキー(手作り) 茹でたキャベツ 安納芋 鯛やニジマスなどの魚
  • 割と神経質な性格で人見知り犬見知り
  • 物覚えがよく 大抵2〜3回で何でも覚えた
  • インターホンが大嫌い

 

こんな感じの子でした

お腹を壊しやすかったのは人見知りで来客などに緊張していたせいなのだろうと思います

運動やお散歩が大好きだったのでかなり筋肉質
小さい頃から大きめで 他のダックス達より頭が大きく足も大きかったです

 

犬見知りのため他の子に迷惑をかけたり
発情期になると女の子を追いかけて困るという事もなかったので 去勢手術をするのが遅くなってしまいました

 

高齢の手前で手術を決断したのは
将来に備えて前立腺などの病気を予防するため 体力があるうちにという思いからでしたが
この年齢では予防にはならなかったのだという事ががんになってしまったという結果から分かります

 

 

 

2014年の9月中旬 部屋を歩くこたろうの周りに点々と水が垂れているのに気づきます

 

9月でしたがまだ暑く
鼻や口元から汗を垂らしているのだと思い近寄ってみると 何やら茶色い

 

汗をかいている様子もなく 何かこぼしたのかと思っていたのですが
寝ていたベッドのカバーにも色がついていたので こたろうからだと分かりました

でもどこから出ているのか何なのか分からず

 

しばらくしてトイレに行ったこたろうが帰って来た時
トイレから薄赤い点々が続いているのを見て ようやく血尿だと気付きました

漏らしている訳ではないのですが 血尿が出てきてしまう そんな状況です

 

この時夜の12時過ぎ
病院は朝イチで行くとしても マナーバンドなどの用意がなかったので
だんなさんがドンキに探しに行ってくれることに

それまでの間に合わせとして 家にあるものでマナーバンドを作ったのを覚えています

結局 小型犬に使えるおむつとおむつ型マナーバンドはあったのですが
ミニチュアじゃないダックスだったこたろうにはサイズが合わず

 

とりあえずの手作りマナーバンドで夜を過ごすことになりました 
(高齢になったら サイズが合うものを1枚ぐらい用意しておくと何かの時に慌てずに済むも知れません)

 

翌朝病院で前立腺炎との診断を受け投薬を開始
薬を飲めば血尿はすぐにおさまりましたが この症状が何度か繰り返されました

 

血尿→投薬を繰り返していた10月半ば
先生から前立腺炎からがんに移行する確率がとても高いとの説明を受けました

 

お薬をもらいに行くたびに超音波での検査を受けていたのですが 炎症か腫瘍か?微妙なものが見つかったのがこの頃です

血尿がおさまっている時も超音波での検査を続けていた10月末
微妙だった影がボコボコと変質してきたのが確認されました

 

こうなるとがんの確率が高くなるとのこと
細胞を取っての精密検査を受け 2014年11月4日 前立腺がんとの診断を受けました

前立腺炎の血尿からおよそ50日ほどのできごとです

 

 

 

前立腺がんの診断から歩けなくなるまで

 

 

この診断結果を受け 先生と今後の話をしました
前立腺がんは進行が早く 術後の経過もあまりよくないことを この時聞きました
埼玉県内に専門医がいること 可能なら手術ができるかも知れないとの説明も受けました

 

この時私は悲しくて泣いて取り乱す ということは一切なく 何ができるか何が大事かを考えていたのですが

 

漠然と最近の犬は長生きだ こたろうは16歳くらいまで生きる
手術をして その後1年ぐらいゆっくり余生を過ごしてくれればと どこかにそんな考えがありました

 

前立腺がんの余命は宣告からおよそ1カ月である事を伝えられ
この後年単位でこたろうと過ごすことはもうないのだとようやく認識できたのでした

 

手術のリスクが高いことが分かり 病院も遠く万が一の時に間に合わないであろうことを考えた時 
無理をして手術をするより 痛みを最大限に抑えて自宅で最期を迎えることに決め
なるべく今まで通りの生活をさせることに努めることにしました

 

ですがこの頃から尿意とトイレに行くタイミングが合わなくなり歩き出して数歩のところでおしっこをしてしまうようになりました

 

ポタポタと漏れ出てしまうことも増え マナーバンドが欠かせない生活になりました

 

食欲は変わらず 何でも食べてくれていたのですが この頃から食べていても体重が減るようになって来ました

 

消化が良い方が体が楽かと思ったので  
12月頃にはささみか鶏むね肉を茹でたものをメインに 少量を数回に分けて与えました

 

体にいいと言われるスプラウトやゴマ エゴマ油など食べてくれるものは何でも追加
必死だったとはいえ やり過ぎだったかも?と今では思えますが その時はそれどころではありませんでした

 

投薬を続けながらでしたが  
余命宣告の1か月が過ぎ もしかしたら治った?薬効いた? などと思ってしまうこともあり...

痩せてどんどん軽くなっていくこたろうを抱っこする度に そんな訳ないか と現実に引き戻されていました

 

何とか年を越すこともでき  
ほとんどスリングの中でしたが 最後の三峯神社への初詣にも行くことができました

ここで私は こたろうの最期をちゃんと看取れるようにと  
こたろうが亡くなったらよろしくお願いしますとお犬様に初めての願い事をしました

 

結果 この願いは叶えられました
犬と一緒に行くことはできなくなりましたが これからもずっとお犬様に感謝し続けます

ですがとうとう 1月10日に後ろ足が動かなくなってしまいました

 

 

介護生活

 

 

歩けなくなると 全てがガタガタと一気に崩れるというか 状況が悪くなっていきます 
立って前に進もうとするのですが 足が前に出ないのです

手首を返せないといえばいいのでしょうか?

難しいのですが 前足を前に出す時 手首を曲げたまま手の甲が床に 本来床に着くはずの肉球が上を向いてしまう そんな感じで 後ろ足は前にすら出ません

 

「動けない」

 

私を振り返った時の顔は今でも忘れられません
自分で動きたいんですよね その気持ちがすごくよく分かりました

 

それからあれこれ調べ 朝昼晩半身30分計1時間のマッサージを始めました

愛犬の健康はあなたが守る「免疫マッサージ」

 

動けなくなったばかりの頃は 半身15分ずつのマッサージでも1時間ほどは動ける様になるのですが
その時間はだんだん短くなって行き 遂には歩けなくなりました

 

足が動かなくなってから1週間ほどで寝たきりになりました

 

 

それからは通気性が良く 床ずれ防止効果があるマットを活用し
熟睡している時はそれに合わせてでしたが だいたい3〜4時間を目安に体勢を変えました

 

首の位置もかなり重要なのですが
体が動かなくなると自分でいい位置に持って行けなくなります

これがとても目を引いたのですが
届くまでの数日すら待つことが出来ず 今すぐ快適に!と見よう見まねで同じものを作ったのです
(右下の 円形の枕を真似て自作しました)

 

 

犬にとって この伏せの状態はとても楽なのだという事はぺピイさんのサイトで初めて知りました
以前からこたろうの愛用品の多くはこちらで購入していたので実力は知っています

でも納期の3日か4日 それすら待てないほど必死だったなんて...
(この時落ち着いて注文していても 結果数日しか使えなかったのですが)

まだ顔の筋肉が動かせる時だったのか
見よう見まねの自作品でも 楽そうな顔をしてくれたのを思い出します

 

寝たきりになると 体がとても冷たくなります
もう足は動かなくなりましたが マッサージはずっと続けていました

体温維持に繋がればと思ったからです

 

当然ですが 便も出せなくなりました
この頃摘便をして 1度目は成功したのですが この後はお腹に痛みがあるのか
肛門付近を触ると悲鳴のような鳴き声を上げたのです

何か溜まって苦しいだろうと思ってしたのですが 2度目はやらなければよかったと後悔しました

 

ここまでマナーバンドにおむつを巻いて生活していると やはりお肌がかぶれてきます
寝ているときは外し下におむつをセットして 肌が蒸れないようにして 朝晩ホットタオルで拭いて清潔を保てるように工夫しました

血行が悪くなれば 体は冷えて かぶれた肌も余計悪くなってしまうと思ったので
ホットタオルで体を温めて半身ずつブラッシングをしてからマッサージをしました

もう動かない体で1度だけしっぽを振ってくれた事を思い出します

 

この頃はペースト状にしたものも次第に受け付けなくなっていました
スプーンをペロペロとしてくれてはいるのですが 飲み込めておらず口の中に溜まっているだけなので衛生上よくないのです

 

何となく口の中が臭うようになったので 拭いてあげた時に気づきました
食べて欲しい 水を飲んで欲しいとは思いますが 無理をさせると余計に苦しませる原因になってしまいます

 

この状態で水を飲ませると細菌ごと入ってしまうため うまく飲み込めず肺炎になったりしてしまうこともあります

 

先生も言いずらそうでしたが
水を飲めなくなったらもう最期だよと 遠回しに伝えてくれていたのです

その意味が分かったので シリンジに水を入れて口元に流し
洗った後は苦しくないように濡らしてあげるだけにしました

 

 

 

最期の時

 

 

痛み止めも数時間しか効かず キューンと小さな声で鳴きながら
苦しそうに息をしている姿を見ているだけしかできない日が数日続きました

 

最期の日 仕事に余裕があり 夕方から少しの間こたろうとの時間が持てました

 

抱っこをしたら苦しいかな?

亡くなる6日ほど前 痛み止めをもらいに病院へ行った時
抱っこをしたらバーッとうんちが出てしまったことがありました

 

こたろうは鳴いたり声を出したりはしなかったのですが
腫瘍が腸を圧迫したせいなのか 体を縦にしたら出てしまったのか もしくは抱っこで圧迫してしまったのか
なぜなのか分からなかったので 痛いかも知れないと思っていたのです

 

でもなぜか なんとなくふと抱っこしていました

ずっと小さな鳴き声をあげ 苦しそうに呼吸をしていたこたろうが
声もあげずにふつうの呼吸に戻り 正気を取り戻したような顔をしてこちらを見ています

 

苦しくないならと しばらくそのまま過ごしました

まだご飯が食べられていた頃でも 週に一度の計測で体重は100グラムずつ減っていき
5キロを切った時からはもう計らなくなっていましたが

こたろうは その時よりはるかに軽くなっていました

 

 

その日の明け方
2015年2月6日午前3時50分 虹の橋へと旅立ちました

 

食事ができなくなり5日 水が飲めなくなって3日目のことでした

 

 

余命1カ月と言われた11月4日から 翌年2月6日まで
自分で動き 食べて約2ヶ月間を過ごし 寝たきりになってからも26日間 私たちのもとに居てくれました

 

 

 

 

とても貴重な体験でした
こたろうにもらった13年は大切な時間だったと思います

 

この出会いに感謝し
まとまらない文章でしたが 愛犬とのこれからを過ごす誰かの役に立つことがあればと願い ここにこの記録を残します

 

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